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痔の日記 002
◇可能性広げる各療法
第119回患者塾の第2部のテーマは「手術をしないがん治療」。患者から寄せられたさまざまな質問に医師が答え、手術以外にも多様な選択肢があることなどを説明した。
<福岡市の68歳男性>肺がんが見つかりました。大きさは1・5センチぐらいで転移はないようです。手術はしたくありません。できれば副作用のない抗がん剤と放射線治療と免疫療法などで治療をしたいのですが。
今田さん 放射線治療と温熱療法、化学療法が専門です。1・5センチであれば、放射線治療で、手術したのと同じ状態にできる可能性が90%ぐらい あります。3センチほどの大きさになると70%ぐらいになります。がん治療に別の治療法の選択肢があることを知らされないまま手術をされる方が多いのが問 題の一つです。体力的に問題のない方は切るべきだと思いますが、切れない事情がある方はあえて無理な手術をする必要はないと思います。
◆
<北九州市の72歳男性>前立腺がんの手術をしましたが、骨に転移をしていたようで最近は痛みがひどくなってます。ペインクリニックでの治療と放射線治療のどちらが効果がありますか。
有吉さん がんが放射線に対する感受性があるのであれば、放射線治療を優先すべきです。放射線治療をやりながらも痛みが強くて耐えられないのであればペインクリニックの適用だと思います。
小野村さん 痛みを取ることに一生懸命になるのは良くないんだと非常に我慢する人もいますが、痛みは我慢しなくてはいけないものですか。
有吉さん 痛みを我慢しなくてはいけないというのは30年ぐらい前の考え方です。昔は痛みを取ってしまうと実際の病気を分からなくするという考え 方がありました。でも痛みを放置すると血管が収縮して血流障害が起こり、ますます痛くなるという痛みの悪循環が起こります。また体力も低下してくるため、 痛みを積極的に治療するというのが、ペインクリニックの考え方です。
今田さん 転移性骨腫瘍(しゅよう)で痛い時、痛みを取るのは放射線治療が一番早いと思います。ただ、しっかり治療したら長生きできますよ、とい う場合には、痛みを放射線で取りながらホルモン治療や抗がん剤治療を速やかにやるべきだろうし、ペインクリニックと同時並行でやってもいいと思います。
夏目さん 痛みの悪循環は、不眠から「うつ」になった場合に目立ちます。不眠に気づいたら、ぜひ心療内科や精神科を早めに受診してください。
◆
<宮崎市の56歳女性>痔(じ)のつもりで様子を見ていたら直腸がんでした。肝臓に転移があり、手術は無理かもしれないと言われました。絶望的な気持ちで最近は死ぬことばかり考えています。
平田さん 肝臓に転移したがんは薬の治療でかなり小さくできます。小さくなれば最終的には肝臓の転移層を切除できます。半分か3分の2を切って、 残った肝臓に転移がなければそれで済みますし、小さながんは電気で焼いたり、ラジオ波でつぶしていくこともできます。抗がん剤の進歩で、寿命が4、5倍に 伸びているので、絶望せずに抗がん剤治療などを先行すべきだと思います。
今田さん 多発の転移があるような場合は、放射線治療は適用ではありません。「抗がん剤は嫌」と言わず、いいことの方がたくさんあるのでぜひ前向きに治療を受けていただきたいと思います。
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◇出席された方々
伊藤重彦さん=北九州市立八幡病院副院長(外科)
津田文史朗さん=つだ小児科アレルギー科医院院長(水巻町)
仲野祐輔さん=八屋第一診療所院長(豊前市、外科)
平田敬治さん=福岡山王病院外科部長(福岡市)
今田肇さん=戸畑共立病院がん治療センター長(北九州市)
有吉俊一さん=有吉クリニック院長(北九州市、麻酔・神経・理学診療科)
夏目高明さん=夏目心療クリニック(福岡市、心療内科)
◇司会
小野村健太郎さん=おのむら医院院長(芦屋町、内科・小児科)
〔福岡都市圏版〕
東京の痔の日帰り手術は、内田医院へ
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